動画でもなく音声でもなく、言葉を紡ぐことの意味


 本記事は、主に経営者や個人で事業をされている方をイメージして書いています(が、かといって経営していない方にも読んでいただける内容だと思うので、せっかくこのページに来てくださったのならば読んでいってちょうだいよ、という氣持ちで書き始めました)。


 まず大前提ですが、経営をされている方において、「現代において発信は、しないよりもしたほうがいい」と、個人的には思います。既に多くの顧客を抱え、その必要がない方もおられるとは思いますが、発信することで経営にもたらされる恩恵があることも事実だからです。


 自分の存在を知ってもらうとか、何をしている人なのか理解してもらうとか、そのような意味もありますが、じゃあ、この超爆速で流行り廃りも移り変わりゆく現代において、ブログや本などに言葉を紡ぐ意味はあるのか?と、仕事柄もありますが、常々考えているわたしです。
 デジタルの急速な進化のおかげで、目まぐるしく情報は錯綜し、毎秒取捨選択を迫られ、ユーザーの目も肥えて「選ばせる」「見てもらう」のが難しい時代において、果たして、文章で想いや考えを伝えることに、どれほどの価値があるのだろうか、と。


 動画や音声配信には、視聴者側にとっては手軽さがあります。視覚情報はイメージしやすいですし、雰囲氣もわかりやすいですし、何より「観る」という行為自体が何ら苦労なく行われやすいという点においても、発信の手法としては理にかなっているでしょう。音声配信においても、いわゆるラジオと同じで、何か作業をしながらでも耳はそちらに傾けることができ、且つ有益な情報が入ってくるとなれば、効率的に鑑みても利用価値がある。


 一方で、この現代においては、文章というのは「タイパ」的には不利な状況です。「観る」ことに時間は割けても「読む」のに時間を割く人は少なくなっています。活字離れとか、いろいろなことを言われますが、まぁざっと大雑把にひとくくりにしてしまえば、「不人氣」なジャンルではあると思われます。


 さて、そんな状況を踏まえた上でわたしは申し上げたいのです。


 「言葉の力」ってやつは、すげぇんだぞと。
 「読ませる文章」が持つパワーってやつは、すげぇんだぞと。



 文章の添削や、「これで言いたいことが伝わるか、ちょっと文章を見てほしい」という方にいつも申し上げているんですが、素直に純粋に書いた文章は、たとえ下手でも稚拙でも、伝わるものは伝わるんですよ。


 語彙力の問題じゃない。テクニックの問題じゃない。
 伝わるかどうかを決めているのはエネルギー。


 どうしたって、キレイにまとまりすぎてなんか氣持ち悪い文章だなとAIに感じるのは、エネルギーがないからです(これ、わかる人にはわかると思いますが)。 
 決してAIを批判しているわけではないのでご理解ください。わたしだってAI自体は使うので恩恵は受けています。でも、AIに自分の想いや氣持ちを100%そのままの熱量で代弁させることは、きっとできない。


 「類は友を呼ぶ」って昔から言いますよね。よく言ったものだなぁと昔の賢者に感謝したいくらいです。その人にとって心地の良い似たようなエネルギーを持っているから、引き合って集まる。


 これは昔からある自然の摂理なのであって、文章でも同じことがいえると思うのです。


 あなたのことを「良いな」と思う人は、あなたの発するエネルギーを「良いな」と感じる。
 動画や音声でももちろん伝えることができる。むしろ、日常風景などであれば日頃の雰囲氣を伝えるのにも向いていると思います。
 だけど、文章に向き合うエネルギーとは、言い換えれば内省(自己との対話)の結晶であって、動画や音声には込められない深みがあるのです。


 トレンドやマーケティングを重視した見せ方を努力して修得するのも経営戦略の一つだけれど、そんなものが世の中に溢れてしまっているからこそ、その人が本氣で、本音で、机に噛り付いて絞り出した生々しい言葉の羅列を、求める人も少なくないのではないかと思うわけです。
 それを求める人たちというのは、他でもないあなたのエネルギーに惹きつけられる人たちです。真剣な想いに共鳴する人たちならば、「SNS上での相互フォロー」の関係ではきっと終わらない。何かしらの発展性のある関係が築ける可能性が高い人たちだと思います。
 特にわたしがライターをしていて感じるのは求人です。求職者は転職サイトやエージェントを使って次のステージを探していますが、真剣に候補として考える会社であればあるほど、社長のブログがあれば必ずといっていいほど読みに行きます(求人に関してはわかりやすく結果が出るので、またどこかのタイミングで書こうかと思います)。


 100万人に観てほしいのならば、その道のプロにお願いして広告に力をいれたらいいと思います。でももし、「たとえ10人でも、自分を必要としている人に確実に」届けたいならば、文章という形で言葉を残していくことを強くおすすめします。しっかりとあなた自身のこと、あなたの仕事を知りたいと思う人は、意外と読みに来る・・・・・・・・からです。


 ただ、そうはいっても本業が忙しくて書けない方も大勢いらっしゃる。だから、わたしみたいなライターが存在しているんだと思います。わたしは、楽しく且つ使命感を持って、真剣に事業をされている方のお話しを聴くのが好きです。「こんなステキな人がいますよー!」と縁結びをするつもりで書くのが好きなんです。
 エネルギーの話をしましたから、もちろんそういう意味でも、自分の言葉で書くのが一番いい。苦手な人だけ、誰かに頼ったらいい(そんなスタンスでライターをしております)。


 …と、ここまで熱弁をふるってきて元も子もないことを書きますが、あなたの魅力が伝わるならば、動画でも、音声配信でも、ブログでも、究極なんでもいいしどれでもいい。大事なのは自分に合うツールを選ぶことと、細く長く続けること。


 そして、正直であること。


 恰好つけたりせずに、自分の叶えたい夢や未来に、


 真っ直ぐでいること。


 

 

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